

◆現状
本事業の行われる東北農村部は、タイでも最貧地域と言われており、学用品はもちろんのこと衣類や食糧も不足し、日々の生活を成り立たせるのもままならない状況で、都市部への出稼ぎ労働者が目立つ。そのため子ども達は祖父母に預けられている。小学校は義務教育であるにもかかわらず、子ども達は農作業、家畜の世話、子守など、家の手伝いを任され、毎日通学ができないことも珍しくない。教科書ですら慢性的に不足している中、農村部の子ども達は教科書以外の本(絵本・童話・小説・図鑑・漫画など)に触れる機会が皆無に等しい。そのため都市部の子ども達との間に基礎的な学力の差が生じている。
◆プロジェクト内容
<移動寺子屋教室>
移動寺子屋は各県の村やお寺、小学校、養護学校を対象に、定期的に絵本の読書会、読み聞かせ、歌(振り付け)、プリント学習、ゲーム、図画工作、作文などを行い、子ども達が楽しみながら、遊び感覚で「読み書きソロバン」を学ぶ。
<移動図書箱>
図書箱は一般教養や読書の習慣、本の扱い方が身に付くこと、そして情報を得ることにより将来に対する夢などが多岐に渡ることを狙いとしている。本の管理や運搬、入れ替えは2004年度同様、地域住民が担当し管理等の質を上げていく。子どもから大人まで、すべての村人が利用できるよう、児童書から参考書、農業関連の専門書まで揃える。150〜200冊の図書が詰まった箱を、誰でも自由に読書できるよう村の集会所やお寺、学校などに設置し、より多くの本にふれることができるよう1ヶ月ごとに図書箱を替える。
◆成果
現地のパートナーNGOである「アジアこども教育センター(ACEC)」との協働により、上記プロジェクトを行うことで、今まで教育の行き届かなかった地域の子ども達に楽しく学ぶことを覚えてもらった。同時に子ども達は勉強の中から生活の知恵や、自分の暮らす地域のことについても学んだ。