

●現状
<入寮者>
この孤児院に収容されている子ども達の80%は、タイ北部にすむ山岳民族の子ども達である。ほとんどの子ども達に、親はいるが貧困のため育てられないという理由で送られてくる。また、赤ん坊で捨てられた子どもの場合は近隣の家にあずけて育ててもらい3歳で入寮する。入寮後はどんなに小さくても自分の身の回りのこと(洗濯、掃除など)や当番(食事、畑仕事など)の労働が課せられる。世話をする先生たちも厳しい労働条件のためなり手がなく、現在先生はわずか、男子寮3名、女子寮9名である。そのため子ども達は年齢別の縦割り班を作り、年長の子が小さい子の面倒を見る自主管理組織を作っている。
<教育>
子ども達はこの孤児院から近隣の小学校と中学校に通学している。中学を卒業すると同時に退寮になり、そのうち20名ほどは病院の看護人、ホテルの下働きなどの職を得ることができるが、その他の子どもたちの退寮後の行き先は掴めない場合が多い。ごく少数の学業優秀者が 1995年度より奨学金を受け取り高校や専門学校、教員養成大学に進学できるようになった。
<運営と問題点>
ワットサーキャオ孤児院の運営は、敷地内にあるサーキャオ寺院が行っており、財政的には信者からの寄進に頼っているが、非常に厳しい状態にある。
現在の問題点は、汚水処理、寮舎の整備などの生活改善、また今後の問題点としては、中学卒業と同時に退寮を余儀なくされる子ども達の、高校や専門学校などへの進学援助、職業訓練など卒業後の生活手段を考えることが急務と思われる。
●プロジェクト内容
1995年9月におきた大水害で低地に位置する寮舎は大洪水の被害を受け、食料調達もままならない事態に陥り、病人、怪我人が続出した。このため地球市民の会、地球市民の会かながわでは全国に新聞紙上などで呼びかけ500万円の義援金を集め支援した。
1997年10月地球市民奨学基金設立。寄付金を基金としてまとめ、高校、専門学校進学希望者に貸与する制度を設立した。
1999・2000年、生活改善プロジェクトとして、風呂場や二段ベッドの整備などのを開始した。
2002年より年に一回、地球市民の会かながわの大学生グループMuuMuuが交流とアンケート用紙を元に調査を開始。
2003年2月水害のため蚊の大発生から疫病予防のための緊急支援で、蚊帳200帳、ゴザ100枚、医薬品などの支援を行なった。MuuMuuが交流と調査実施。
2004年2月MuuMuuが交流と調査実施。女子寮の子ども達へ下着支援開始。