「TPAKの皆さんと両親、そして先生方に心から感謝しています。TPAKの寮がなければ高校に行くこともできませんでしたし、大学に行くチャンスもありませんでした。将来はこの地域の発展のために、人の役に立つ仕事がしたいです。」そう語るミャンマー東部シャン州の少数民族の女子高生たち。
2006年に皆様からのご寄付やチャリティバザーの売上の一部により建設したパムーン村の女子高校生寮からこれまで33名が大学生となりました。驚くべきことに町の高校よりも進学率が高いそうです。この高い進学率が評判となり、他の地域の高校が平均生徒数30名に対して、パムーン高校は2013年71名が通う地域のモデル校となっています。
これも皆様からのご支援によりコンクリート製の耐久性ある衛生的な寮ができて、教育環境が整い、先生方が住み込みで規則正しい生活の指導や、早朝と深夜の集中講義を行ってくれた努力の賜物です。
パムーン村の村人たちも自分の子どもが高校に通っていなくても、民族の子どもは皆で育てるという意識があり、寮にお米や野菜を届け、地域全体で見守っています。高校進学もままならないこの地域で彼女たちは民族の希望の星なのです。そして彼女たちもそれを理解し日々勉学に励んでいます。
教育とは本人、両親、先生、地域が一丸となって取り組んでいくものであり、子どもは社会が育てるものだと教えてくれました。ミャンマーの人々から学ぶことは本当に多いです。
写真:学べる喜びに目を輝かせるパムーン村の女子高校寮の生徒たち
代表 近田真知子
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