民主化の進むミャンマー。アジア最後のフロンティアと称され、世界経済が怒涛の様に流入している。経済的中心である旧首都ヤンゴンは、インフラ、文化、生活など様々な面で日々変貌を重ねている。このようなマクロな経済変化は、辺境地域に住む少数民族の村々にも大きな影響を及ぼす。この経済の波に飲み込まれないために、少数民族の居住区である心豊かな地域を守っていかなければならない。そのために必要なのは、人的資源を中心とした地域の活性化だろう。
TPAKが行っている食品加工のプロジェクトは、今まで収穫し過ぎると捨てていた農作物を保存食として加工し、製品化し販路を開拓し収入につなげていく。村人主体の産業になれば、若者が出稼ぎに出なくても済み、大資本に搾取されることも無くなるはずだ。
このプロジェクトで、私たち日本人が今まで学んできたことから伝えられるのは、環境に配慮し、身体に安全な食品づくりに重点に置くということだ。
9月。少数民族女性グループ6人が、タイ国の山岳部であるチェンマイ県サムーン郡で、バナナ、イチゴなどの果物やニンニクなどの食品加工の研修を行った。電気もガスも必要の無い加工食品生産。日本では得られない技術である。
写真:ミャンマー少数民族女性グループの、バナナの食品加工研修 於:タイ チェンマイ県サムーン郡
代表 近田真知子
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