プロジェクト概要
主な支援内容 | ●ランチ・プロジェクト 子ども達の職業訓練と自給自足のための学校農園、養豚、養鶏、養魚プロジェクト ●学校寮整備 村に学校がない遠方の子ども達に教育の機会を提供するための学校寮の建設。整備 ●奨学金支援 ●文具、教材、図書、運動用具、衛生用品支援etc |
プロジェクト開始時の状況 | メートー村はタイに住む少数民族、山岳民族カレン族約300人の住む集落。四方を山で囲まれた小さな盆地。村の真中にあるメートー学校は、小学校と中学校 の併設校で、半径約20kmから約400人の山岳民族の生徒が集まってます。生徒の半数以上が学校内の寮で生活しています。授業の合間や放課後に、学校農 園、養鶏、養豚、などのランチプロジェクトをして生徒達自身の手で、自給自足の生活をおこなっています。 山岳民族は、以前木材の伐採や焼畑農業などを生計としていましたが約20年ほど前からタイ国政府がこれらを禁止し、現在大変貧しい状況下にあります。又、独自の言語を持つためにタイ語の読み書きが出来ないのが原因で、町での就職も難しく、更に貧乏になっています。 子ども達がタイ語の識字教育をはじめとする教育を受け、より良い未来を開いていくことが必要なのです。 |
支援概要 | 地球市民の会佐賀により、1993年に郵政省のボランティア貯金の助成でこの学校に校舎と寮を建設、その後地球市民ACTかながわが子ども達の栄養と教育 を目的とした、文具や教材の支援、ランチプロジェクト、奨学基金などの支援プロジェクトやスタディーツアーを通じての交流プロジェクトなどをおこなってい ます。 2002年には女子寮の建設、2003年モン族、2005年カレン族男子寮の建設。しかし、いたずらに「箱もの」建設を行なうのでなく、生徒や周りの村落の将来的自立のための支援を細く長く続けています。 隔年5月には、メートー村の中学生6人と先生3人を横浜に招聘し、学校訪問やホームステイを通じて、素顔の交流を行なっています。この交流は、閉塞された 社会に住む山岳民族の子ども達に、より広い視野を開いてほしいというメートー学校の先生方の強い希望で行なわれるもので、既に3回行なったプログラムから はたいへん大きい効果が生まれています。 |
成果 | 1993年からの協力以来、当時0%だった中学校進学率が100%となり、2005年以降は高校などの上級学校への進学率が80%を超え、大学進学者も10名以上となりました。さらに数名の子どもが大学を卒業後、先生としてメートー村に戻り、子ども達に教えています。 |