プロジェクト概要
TPAKは2005年から現地カウンターパートMamta Samajik Sansthaと協働して、小学校40校を中心に衛生環境改善・地域住民意識化支援事業を実施し、地域行政を巻き込みながら効果的な活動を行なってきました。活動を進めるにつれ、最貧困層に位置する女性達が法的・社会的・経済的に厳しく抑圧されていることが明らかとなりました。このような状況から抜け出したいと考えている女性たちが、村で生活改善普及員(思春期女性の栄養・衛生、リプロダクティブヘルスに関する知識を普及できる人材)となり、自立的活動を行うことをプロジェクト目標に事業を行いました。
プロジェクトサマリー
プロジェクト名 | インドウッタラーカンド州 思春期女性自立支援プロジェクト |
対象地域 | インド北部ウッタラーカンド州ヴィカスナガル郡20村 |
対象者 | 10歳から19歳の思春期女性1200人とコミュニティーの人々 |
期間 | 2010年5月~2012年3月 |
協働団体 | 現地NGO「Mamta Samajik Sanstha」 |
活動内容 |
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上位目標 | 思春期女性が自信を深め、自分で考え行動し、人生のあり方、また将来を選択できる女性に成長する。 |
プロジェクト実施時の様子と実施結果
実施時の様子
ジェンダーリソースセンターで、各村から選出された2名のリーダーに対し、健康・自己開発・人権・収入創出活動等の研修を行い、育成しました。
毎日2時間各サブ センターに女性メンバーが集い、健康、衛生について知識を得たり、裁縫、刺繍、美容などの技術を習得。コミュニティーでの理解を得るために、男性住民メン バーへの研修、地域住民への啓発、理解促進プログラムも開催しました。
- リーダー育成:健康、衛生などについて学びます。
- フレームワーク:女性が収入を得るために欠かせない技術です。
- 刺繍::女性が収入を得るために欠かせない技術です。
実施結果
ジェンダー・リソースセンターでは合計60回の研修に約2,000人の女性が参加。また、村のサブセンターでも、職業訓練やヘルスキャンプなど合計約800回の活動が行われました。
ピア・エデュケーターは120人以上育成され、各村のサブセンターで活動に従事。また、縫製や美容、手芸などの収入につながるを始めた女性が合計46名にのぼり、さらに行政職である保育センター職員に1名、ASHA(コミュニティヘルスワーカー)に1名が就くことができました。この事業の中で、自然発生的に男性サポートグループが組織化し、メンバー104名が、広報や女性たちの参加促進、施設の修繕作業を担うようになりました。