世界中から温かい支援が届いた東日本大震災。ドイツ子ども財団KHWから多額の支援金はいち早くTPAK に届き、津波で流された釜石市の保育園の支援プロジェクトは始まりました。しかし、建設予定地の確保や建設入札の不調、工事人員の不足など様々な事情で着工は長引き、財団の緊急支援のルールである「2 年限定」の月日は過ぎていきました。この間、TPAK スタッフの熱心なやり取りを受けてKHWは辛抱強く待ち続けてくれました。4 年2 ヶ月を経てこの度、待望の新園舎が完成しました。この建設にはKHW から内装工事費総額の30%が寄付され、この資金により園内のキッチン設備や什器備品、園庭の遊具の購入などのほかに備蓄庫の設置などの手厚い防災対策がなされました。
5 月、200 人を招いたお披露目会にKHW理事長のラインハルト・ベルレさん、事務局長のベアテ・トーメさん、インドからアジア局長のJ.P.シンさんが出席のため来日しました。
お披露目会当日、初めてKHW、TPAK、保育園関係者が一堂に介しました。ドイツ、インド、日本と地球を半周以上する距離ではありますが、国際協力で困った人を助けるという同じ志と目的を持ったKHWとTPAK の両者は、ひと目でお互いを理解し深い友情でつながりました。新しくモダンで立派な園舎は、子ども園として生まれ変わり、子どもたちの笑い声があふれ、命が入ったような温かさでした。
(写真右から、かまいしこども園菅原理事長、ベアテさん、金子事務局長、JP シンさん、ラインハルトさん、TPAK 近田代表、バックレイ副代表、スタッフ板倉)
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